未来の子ども育成プロジェクト「小学校合同講演会」

本日11月15日(火)コスモホールで、小学校合同講演会が開催されました。
講師は、テレビのバラエティ番組等で独特の話し方をすることで有名な戦場カメラマンの渡部陽一さんです。
演題は「世界からのメッセージ~希望ある明日のために~」でした。
渡部陽一さんは、テレビで見る時と同じように、ゆっくりとお話されます。ゆっくりというより「丁寧(ていねい)」といったほうが良いのかなと思います。とても言葉を大切に、私たちに分かりやすく、そして繰り返しながら三つの柱に分けて、熱く語ってくださいました。

一つ目の柱は、「なぜ、戦場カメラマンを志したか」です。アフリカのルワンダにおける内戦での体験から、戦争の悲惨さを自分の得意な写真で伝えることが使命だと考えられたのが、きっかけだそうです。
二つ目の柱は、「勉強したくても、世界の中では勉強をすることを許してくれない地域がある」とういうことです。
ここで紹介されたのは、パキスタンの当時14歳の少女、マララ・ユスフザイさんです。勉強をしたくて、隠れて勉強していたマララさんは、その後主教的な弾圧で、凶弾に倒れてしまいます。しかし、一命をとりとめたマララさんは、世界に向けて女の子も平等に教育を受ける権利があると訴え、ノーベル平和賞を受賞しました。
三つ目の柱は、各校の代表者との質疑応答です。
・「海外では、どのようにコミュニケーションをとっているのですか?」という質問に、渡部さんは「英語とアラビア語、日本語の3つの言語を使い分けている。」と答えてくださいました。
・「戦場カメラマンあるあるは?」の質問では、「どの紛争地域に行っても、だいたい各国から来ているカメラマンは同じ人なんです。」と教えてくださいました。
など、私たちの代表の児童の質問にも、「素晴らしいスピーチでした。ありがとう。」と丁寧に話してくださいました。
最後に、私たちへのメッセージとして「時間があったら、どんどん海外に飛び出してください。好きな所でいいんです。外国の風を感じてみてください。必ず大切なものが見つかります。」とアドバイスをくださいました。
渡部陽一さん、本当にありがとうございました。

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